〈こどもちゃれんじ〉をやらせてみたいけれど、教材を使いこなせないかも…。そんなおうちのかたが抱える悩みにこたえるべく、各コースでは親子の関わりに工夫をこらしています。編集長たちが語る「忙しい毎日でも、無理なく親子で取り組めて成長を実感できる教材づくり」とは?
〈ぷち〉(1・2歳向け)
編集長/小林 千尋
自身も二児の育児と仕事と家事の両立に励む日々。家事の効率化を日々目論む。
〈ぽけっと〉(2・3歳向け)
編集長/大野 今日子
モニターで来てくださるお子さまとの関わりが楽しみ。自身の子育てはもうすぐ卒業。
〈ほっぷ〉(3・4歳向け)
編集長/鈴木 香代
キッズワークや音声タッチペン教材など、知育教材の開発経験と知識が豊富。
〈すてっぷ〉(4・5歳向け)
編集長/山下 妙子
忙しい年中さんの親子の効果的な教材の取り組み方について、日々チームで考え中。
家事・仕事・育児に追われて時間のないおうちのかたが本当に多く、親の手間がかかるものは無理…と不安の声も聞こえてきます。
小林編集長(以下、小林)私も小さい子がいるのでその悩みわかります…!〈ぷち〉は年齢的に親子の関わりが多くはなりますが、1・2歳のお子さまでも映像教材を見ただけでエデュトイの使い方が感覚的にわかる、というところはこだわっています。
いくつかのエデュトイは、しばらく放置していると「だれか乗らないかな〜?」なんて呼びかけてくれるしかけも。おうちのかたが「〇〇であそぼうよ!」と無理やり声かけしなくても、また遊びに自然と戻れるように工夫しています。
大野編集長(以下、大野)言葉がたくさん出てくる〈ぽけっと〉の時期は、ごっこ遊びが人気の遊びですが、でも、家事もお仕事もある中、ずっと一緒に遊ぶ時間を取るのも難しいですよね。だから、映像教材では教材の使い方はもちろん、ひとり遊びでも相手をイメージして遊べるよう、ごっこ遊びの世界観も伝えるようにしています。
1年のうちにどんどん成長していくので、年度の後半は、おうちのかたの関わりが減り、ひとりで遊べる時間が増えていくように…と発達に沿ったラインナップ構成を考えています。
鈴木編集長(以下、鈴木)〈ほっぷ〉はだんだんひとりでも遊べるようになってくる時期。そこで、おうちのかたに代わって「しまじろう」の人形がコミュニケーションの相手役になると考えています。少しずつおうちのかたは、見守る立場にシフトしていきます。
〈ほっぷ〉の「ひらがな・かずパソコン」。しまじろうの声が流れるほか、実際にしまじろう人形を立たせることで、やりとりしている実感を高めている。
山下編集長(以下、山下)〈すてっぷ〉になると、お子さまもどんどんできることが増え、おうちのかたの関わりが少なくなる分、ワークの丸つけなどで、日々の成長を要所要所で確認していただけるよう設計しています。
ワークも、最初は親子で取り組んでもらうのですが、やることを「クレヨン」・「シール」などのイラストで見せるなどの工夫をしているので、慣れたらひとりでどんどん解いていけるようになりますよ!
「覚えさせなきゃ!やらせなきゃ!」と構えなくても、親子のコミュニケーションツールのひとつとして無理なく使ってもらえれば…。そんな気持ちでつくっています。
「時間はかけられないけど、やるからには成長を感じたい」というのが親心。短い時間でも成長を促すコツはありますか?
この時期ひとりで遊ぶことも、成長のために大切です。さわってみて振ってみて、自分なりの発見をしているのです。そろそろ飽きたかな?というタイミングがおうちのかたの出番。そこで10分一緒に遊ぶだけでグンと遊びの世界が広がります。
何かを教えようとしなくても、学んでほしい観点はちゃんと映像教材で伝えるので大丈夫。時間をかけて関わることが大事というわけではなく、ひとこと声かけするだけでも大丈夫です。具体例な声かけのしかたも教材にちゃんと載せているので、初めてのかたも安心して使っていただけます。集中力もそれほど長くは続かない年齢なので、10分間しっかり遊べたら十分だと思います。
〈ほっぷ〉のワークに掲載している、保護者のかた向けの声かけ例。どこを指さしてどのように声かけすればよいか具体的に書かれているため、お子さまとの関わり方のヒントに。
3・4歳でお届けする「ひらがな・かずパソコン」や「はこぶんの はいたつやさん」は、お子さまが自分ひとりでも進められるように設計されています。つきっきりでなくても、お子さまが一通り取り組んだあとで、しまじろうの人形などを使い「〇〇ちゃん、これ何て読むの?教えて!」と問いかけるなど、興味を示しながら関わっていただくと、お子さまもぐっと楽しめてよいと思います。
ワークは3~5分あれば1課題取り組めます。丸つけのときには、できた・できないではなくて、「過程」をほめてあげることを心がけて。例えば、「ここがきれいにくるんと書けたね」など…。そういう声かけをされてきた子どもは、「できない」というプレッシャーがないので、どんどん挑戦しようと思えるようになります。