子どもは、ママ・パパから認められてほめられることが大好きです。けれど、子どもの心に届くようにほめるのは意外と難しいもの…。
とくに3歳は、心身ともに著しく成長・発達する時期。思い通りに手先や体を動かすことができるようになり、自分で考え、自分の意思で行動する自発性が芽生えてきます。そうした成長を後押しするのが、ママ・パパからのほめ言葉です。
子どもの心の育ちに詳しい、精神科医・明橋大二先生に、3歳からのほめ方について教えていただきました。(たまひよより引用)
「自己肯定感」という言葉をご存じですか。「自己肯定感」とは、「自分は生きている価値がある」「必要な存在だ」という気持ちのことで、心の成長の土台になるもの。「自己肯定感」は、普段の生活の中でママ・パパからお世話をしてもらったり、ほめてもらったり、気持ちに共感してもらったりする中で育まれ、おおむね3歳までに築かれます。
3歳以降から本格的に始まるしつけや生活習慣は、この自己肯定感が土台になりますが、自己肯定感がうまく育っていないと、しつけや生活習慣を教えても身につきにくい傾向が。
もし、しつけや生活習慣を教えるときに行き詰まったら、自己肯定感を高めるほめ言葉を意識してかけてみましょう。3歳の心に響く、ほめ方のポイントを紹介します。
何をしても「すごい」「えらい」ばかりでは、何をほめられているのかわからない場合も。また忙しいからといって、子どもの目を見ずにほめるのもNG!
子どもが「見て!」と言ってきたら、少し家事などの手を止めて「きれいな色で描けたね」「ママの顔描いてくれたの? そっくりだね~」など、具体的な言葉でほめましょう。
たとえば子どもに片づけるように声をかけても、完璧にできていないと「まだお片づけできていないの! いつも遅いんだから!」など、できていないところばかりに目がいって、しかってしまう場合もあるのではないでしょうか。
そんなときは完璧にできていなくても、できている部分を見つけてほめるように心がけましょう。たとえ、おもちゃが数個床に落ちていても「きちんとおもちゃ箱に戻せてえらいね!」とできたことは認めてほめてあげると、「次はもっと頑張ろう!」という意欲がわきます。
他の子と比較してできないことを指摘するのではなく、過去のその子と比較してできるようになっている部分を見つけてほめることが大切! たとえばトイレトレーニングで失敗したとき「〇〇くんは、もうパンツ履いているよ!」と言うのはNG。もし「おしっこ出ちゃった…」と言われたら、「ちゃんと教えてくれてえらかったね!」と笑顔で答えてあげましょう。そのひと言が、トイレトレーニングを成功に導きます。
3歳ごろの子どもの自己肯定感は、日々のかかわりから育まれます。自己肯定感を高めるために大切なのが、ママやパパ自身も自己肯定感をもつこと。「うまく子どもをほめられない」「ついしかりすぎてしまう」などの悩みを聞きますが、それはお子さんのことを真剣に考えている証拠。完璧な親より、ちょっと失敗するくらいでいいのです。もっと自分をほめましょう。
子どもを“ほめる・認める”を意識し始めても、実際にやってみると難しいことも。そんなママ・パパにおすすめなのが、言葉かけしやすい環境をつくることです。子どもの意欲を引き出し、「できた!」という達成感を味わえる教材を活用すると、自然と「認めて・ほめる」言葉かけが増えてきますよ。
自己肯定感を育むのに大切な「ほめる・認める」まで自然とできる〈こどもちゃれんじぽけっと〉 今の子どもの心に響くほめ方を解説しているので、自然にほめる言葉が出てきます。
さらに詳しい情報は、〈こどもちゃれんじぽけっと〉をチェックしてみて!
自己肯定感を育むには「認めて・ほめる」だけでなく、明橋大二先生によると「ありがとう」と子どもに伝えることも有効だそうです。しかし子どもに「ありがとう」とお礼を言う機会はあまり多くない気がします。そんなときは子どもと一緒にテーブルをふいたり、床に落ちているゴミを拾ったり、玄関の靴を並べたりなど、ちょっとしたお手伝いを取り入れてみては? 「ありがとう」と伝える機会が増えるのではないでしょうか。(文・麻生珠恵)
明橋大二先生
精神科医。真生会富山病院診療内科部長。児童相談所嘱託委。『子育てハッピーアドバイス 大好き!が伝わる ほめ方・叱り方』(1万年堂出版)など著書多数。
妊娠から育児まで多彩なテーマで「いま気になる」記事が満載!たまひよへはこちら
https://st.benesse.ne.jp/
子どもは、ママ・パパから認められてほめられることが大好きです。けれど、子どもの心に届くようにほめるのは意外と難しいもの…。
とくに3歳は、心身ともに著しく成長・発達する時期。思い通りに手先や体を動かすことができるようになり、自分で考え、自分の意思で行動する自発性が芽生えてきます。そうした成長を後押しするのが、ママ・パパからのほめ言葉です。
子どもの心の育ちに詳しい、精神科医・明橋大二先生に、3歳からのほめ方について教えていただきました。(たまひよより引用)
「自己肯定感」という言葉をご存じですか。「自己肯定感」とは、「自分は生きている価値がある」「必要な存在だ」という気持ちのことで、心の成長の土台になるもの。「自己肯定感」は、普段の生活の中でママ・パパからお世話をしてもらったり、ほめてもらったり、気持ちに共感してもらったりする中で育まれ、おおむね3歳までに築かれます。
3歳以降から本格的に始まるしつけや生活習慣は、この自己肯定感が土台になりますが、自己肯定感がうまく育っていないと、しつけや生活習慣を教えても身につきにくい傾向が。
もし、しつけや生活習慣を教えるときに行き詰まったら、自己肯定感を高めるほめ言葉を意識してかけてみましょう。3歳の心に響く、ほめ方のポイントを紹介します。
何をしても「すごい」「えらい」ばかりでは、何をほめられているのかわからない場合も。また忙しいからといって、子どもの目を見ずにほめるのもNG!
子どもが「見て!」と言ってきたら、少し家事などの手を止めて「きれいな色で描けたね」「ママの顔描いてくれたの? そっくりだね~」など、具体的な言葉でほめましょう。
たとえば子どもに片づけるように声をかけても、完璧にできていないと「まだお片づけできていないの! いつも遅いんだから!」など、できていないところばかりに目がいって、しかってしまう場合もあるのではないでしょうか。
そんなときは完璧にできていなくても、できている部分を見つけてほめるように心がけましょう。たとえ、おもちゃが数個床に落ちていても「きちんとおもちゃ箱に戻せてえらいね!」とできたことは認めてほめてあげると、「次はもっと頑張ろう!」という意欲がわきます。
他の子と比較してできないことを指摘するのではなく、過去のその子と比較してできるようになっている部分を見つけてほめることが大切! たとえばトイレトレーニングで失敗したとき「〇〇くんは、もうパンツ履いているよ!」と言うのはNG。もし「おしっこ出ちゃった…」と言われたら、「ちゃんと教えてくれてえらかったね!」と笑顔で答えてあげましょう。そのひと言が、トイレトレーニングを成功に導きます。
3歳ごろの子どもの自己肯定感は、日々のかかわりから育まれます。自己肯定感を高めるために大切なのが、ママやパパ自身も自己肯定感をもつこと。「うまく子どもをほめられない」「ついしかりすぎてしまう」などの悩みを聞きますが、それはお子さんのことを真剣に考えている証拠。完璧な親より、ちょっと失敗するくらいでいいのです。もっと自分をほめましょう。
子どもを“ほめる・認める”を意識し始めても、実際にやってみると難しいことも。そんなママ・パパにおすすめなのが、言葉かけしやすい環境をつくることです。子どもの意欲を引き出し、「できた!」という達成感を味わえる教材を活用すると、自然と「認めて・ほめる」言葉かけが増えてきますよ。
自己肯定感を育むのに大切な「ほめる・認める」まで自然とできる〈こどもちゃれんじぽけっと〉 今の子どもの心に響くほめ方を解説しているので、自然にほめる言葉が出てきます。
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自己肯定感を育むには「認めて・ほめる」だけでなく、明橋大二先生によると「ありがとう」と子どもに伝えることも有効だそうです。しかし子どもに「ありがとう」とお礼を言う機会はあまり多くない気がします。そんなときは子どもと一緒にテーブルをふいたり、床に落ちているゴミを拾ったり、玄関の靴を並べたりなど、ちょっとしたお手伝いを取り入れてみては? 「ありがとう」と伝える機会が増えるのではないでしょうか。(文・麻生珠恵)
明橋大二先生
精神科医。真生会富山病院診療内科部長。児童相談所嘱託委。『子育てハッピーアドバイス 大好き!が伝わる ほめ方・叱り方』(1万年堂出版)など著書多数。
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