ベランダや庭などの小さなスペースでできる
外遊びアイディア(第9回)
2020.05.15更新
お伺いした先生八木紘一郎先生
(元白梅学園大学こども学部教授 )
狭い場所でも、屋外での遊び体験を
おうちでの生活も長くなってストレスがたまってきていることと思います。少しは外に連れていきたいと思っても、小さなお子さんは他の子と密着して遊んでしまうので、心配なおうちのかたもいらっしゃるでしょう。家庭のベランダや庭、ガレージなど小さなスペースでも風や光を感じて遊ぶ体験は親子ともに気分転換になり、ストレスを軽減させる効果もあります。
想像力を使って空想の世界で遊ぶことが心を落ち着かせる
したいことはたくさんあるけどできないことの多い毎日ですよね。そんなときは「こうだったら楽しいな」を想像して、思いきり空想の世界で楽しみましょう。遊びの中で「三密」を体験するのです。遊びを通して「精神的な自由」を味わうことで子どもの想像力が育てられ、心が落ち着いてきます。また、映像を見ることと違ってこうした遊びは子ども自身のペースでできることも大事なポイント。家にあるものでできるごっこ遊びのアイディアをたくさん紹介しているので、ぜひやってみてください。
屋外の小さなスペースでできる遊びアイディア
遊ぶ時には、お子さんを一人にせず親子で取り組んでください。
①ロープDEケーブルカー
ベランダに荷造り用ロープを張り渡し、筒状の乗り物を動かします。車両を数台作って連結させると盛り上がりますよ。
②紙コプター
ストローを8㎝に切り、先端1㎝に4カ所切込みを入れます。好きな色の折り紙幅1㎝×長さ5㎝くらいを4本先端にテープで留めるだけ。投げるとクルクル回って落ちます。たくさん作って一斉に投げると盛り上がりますよ!
③洗面器金魚すくい
スチロールトレイをはさみで切り、ビニールテープで巻いてカット。目を描けばカラフルな金魚に。ひれや手足のつけ方でカメにもなります。ベランダなどで遊べば、多少水がこぼれたり跳ねたりしても大丈夫なのでおうちのかたも安心してみていられるでしょう。
④段ボールハウス
自分が出入りできる段ボールハウス。ポイントはのぞける窓や出入りできるドア。カラフルなテープを使うとぐっとおしゃれに。そこでおやつやごはんを食べると楽しさUP!写真のように屋根までつけなくても、窓を開けた箱を屋外に出して中に入るだけでも気分転換に。
⑤宝をとりだせ!
ご家庭に小さなおもちゃ(壊れてもいいもの)はありませんか?牛乳パックなどに水を数センチとおもちゃを1つ入れ凍らせます。凍ったらまた数センチの水とおもちゃを入れます。これを繰り返しおもちゃ入り氷柱の完成。水鉄砲や水をかけて氷を溶かしてお宝(おもちゃ)を取り出しましょう。ストレスを発散できるアイディアです。
⑥紙皿アート
今の季節をかわいい額縁に!紙皿を2枚用意します。1枚の紙皿を裏返しにしてぬらしたティッシュを1枚置いて草花を置き、上からラップをかぶせ裏側をテープで留めます。もう1枚の紙皿は、縁を折り紙やペンでお子さんが飾りつけを。紙皿を重ねて留めてできあがり。実際の草花だけでなく紙で作って季節の花に見立ててもいいですね。お部屋に飾って楽しめます。
⑦ポリ袋風船
大小のポリ袋を用意(透明なものだと空気が漏れず中もきれいに見えて◎)。小さいポリ袋に折り紙を丸めて入れ膨らませ、空気が漏れないように口を閉じます。これをいくつか作って大きなポリ袋に入れ、空気を入れて口を閉じます。丸くなるように下部も留めましょう。袋の表面をシールや絵で飾り、最後にもう1枚ポリ袋をかぶせて口を閉じたら、カラフルでかわいい風船の完成!