先生おすすめの、おうちで過ごす際の
親子の関わりかたや、おうちでの遊びをご紹介新型コロナウイルスへの対応方法(第3回)
こんなときだから
親子のストレスを
軽減する関わり方2020.03.10更新
お伺いした先生浅野ななみ先生
お茶の水女子大学卒業。東京都公立幼稚園教諭、聖心女子大学講師を経て、現在乳幼児教育研究所講師。
子どもに新型コロナウイルスの
話をするとき、
気をつけたいことは?
おうちのかたも先の見えない不安でストレスがたまり、不安もありますよね。でも、子どもを怖がらせてしまうとよくないので、 「風邪が流行っているから、手洗いやうがいをしようね。そうすればウイルスに負けないよ。」と肯定的な表現を使って話し、「手洗いをしないと病気になるよ。」などと否定的な表現を使うのは控えましょう。大人も不安になる状況ですが、神経質になって子どもにプレッシャーを与えすぎないよう気をつけたいですね。
思うように外出できなくて
親子ともにストレス!
どうすればいい?
ずっとおうちにいると、お子さんはイライラする気持ちをおさえられなかったり、体力が余ってしまうことがあるかと思います。そんな時は、お子さんの気持ちを認めつつ、下で紹介する遊びや、人の多くない場所へのお散歩をなどを提案しながら、うまく気分転換ができるといいですね。
おうちのかたは、こういう機会だからこそ、できることに目を向けてみてください。おうちでじっくり遊んだり、ふだんはしないことに挑戦してみる中で「今まで気づかなかったけど、うちの子こんなことが得意だったんだ」「意外とこれが楽しいんだ」など、お子さんの新たな一面を発見できるかもしれません。
浅野先生おすすめのおうち遊び
おうちにいる時間が長い場合は、親子で一緒にいる時間を楽しもうという心構えをもつことがおすすめです。おうちのかたは、遊びを見守るのではなく、お子さんと 一緒に踊ったり歌ったりして楽しんじゃう!という気持ちでいると気が楽になります。また、ふだんはおうちのかたがしている家事を手伝ってもらうことも、お子さんにとっては十分楽しい遊びになるでしょう。
ストレス・体力発散遊び
ストレスを発散させるためには、「体を大きく使う」「心を開放する」ということが必要です。室内が散らかるのは一旦大目に見て、「散らかしたあと、自分で片付ける」という流れをつくれるといいですね。
●体を使った遊び編
【ぬいぐるみかくれんぼう】
ぬいぐるみを使ってかくれんぼう遊びをしてみましょう。1~2歳であれば、少し見えるくらいの場所に、年齢の高い子は完全に、ぬいぐるみを部屋の中に隠してあげて、お子さんに探し回ってもらうと体をたくさん使えます。
【寝る前ぶらぶら体操】
寝る前に体力が余っていたら、親子で寝転がりながら手と足を床に対して垂直にあげ、「ぶらぶら体操」と称して手と足を小刻みにぶらぶらさせてみて。ほかにも「こんなのできる?」といろいろな動きを試してみても楽しいです。
●工作編
【ダイナミックお絵かき】
大きめの紙を道路に見立て、車や動物などの絵を描きながら、紙をテープで貼って長くし、どんどん道をのばします。さらに、お花に見立てたシールや色紙を貼っていくなど、イメージを広げながらダイナミックに遊びましょう。
【ちぎって!集めて!ボール遊び】
紙を思う存分自由にちぎって透明の袋にいれ、袋の口を縛るとオリジナルのボールのできあがり。ポンポン飛ばして遊びましょう。袋の口をヨーヨーの様に加工した輪ゴムで縛ると、ビョンビョン伸びるボールになってより楽しめます。
心が落ち着く遊び
物事に集中する時間が心の落ち着きにつながります。絵本の読み聞かせや工作などがおすすめですが、物事に集中する時間として「お手伝い」もおすすめです。失敗することもあるかもしれませんが、完璧を求めるのではなく、その過程も成長ととらえてください。
●洗濯編
【洗濯のお手伝い】
1~2歳であれば、洗濯物を運んだり、もっとできる年齢であれば、洗濯物をたたんで「ママのもの」「自分のもの」と家族分を仕分けてもらうのもいいですね。
●お料理編
1~2歳であれば家族のお箸やスプーンなどを並べてもらったり、3歳くらいなら野菜を洗ってもらったり、4歳くらいからは料理を混ぜてもらったり配膳を手伝ってもらったりと、できる範囲で手伝ってもらいましょう。