家族で楽しく運動をして
運動好きな子を育てましょう!
おうちで過ごす時間が増えた今は、お子さんと一緒に意識的に体を動かして、心と体にエネルギーをチャージしましょう。幼児期に親子で体を動かすことは、スキンシップや体づくりのほか、今後の運動への意欲や我慢強さ、やる気の高さにもにつながります。
おうちのかたとの運動が
幼児の運動好きを育てる
文部科学省の調査※で、3歳頃まで運動をたくさんしていた幼児は、そうでない幼児と比べて、園で活発に体を動かす遊びを「非常によくする」比率が、10ポイントも高いという結果があります。また、子どもと一緒に運動をする頻度が高い家庭ほど、園でも活発に運動しているということもわかっています。
家庭での運動の有無が、子どもの運動意欲や活動量につながるようです。
- 出典:「体力向上の基礎を培うための幼児期における実践活動の在り方に関する調査研究報告書」(文部科学省)
「我慢強さ」や「やる気」にも影響する!
さらに、毎日お子さんの運動する機会をつくっている家庭とそうでない家庭では、「我慢強さ」や「やる気(何でもやってやろうという気持ち)がある」の項目にも、8.5~25ポイントの差が出ました。運動の習慣は、お子さんの生活・学習面にも影響するようです。お子さんの将来のためにも、親子で毎日運動をする習慣を楽しく取り入れましょう。
おすすめしたいのは、縄跳びを使った遊びです。その理由は公園など遠くに行かなくても、おうちの前で取り組めるからです。また、30分程度の軽いジョギングより、10分程度の縄跳びの方がカロリー消費量が高いため、お子さんの運動不足やコロナ太り解消にもうってつけです。おうちのかたもぜひ一緒にチャレンジを!
年齢別の遊び方
2~3歳頃
2歳くらいになると、両足を揃えてジャンプができるように。おうちのかたが小さく縄をへびのように動かして、お子さんが縄を飛び越える遊びを。最初は、ほとんど縄を動かさないでOK。上達してきたら、上下左右に縄を動かし、レベルアップを図りましょう。また、高めに縄をもって、その下をくぐるような遊びも取り入れると、足腰を鍛えることができます。
4歳頃~
本格的な縄跳びにチャレンジ。両足を揃えて10回続けてジャンプしたり、おうちのかたの手拍子に合わせてジャンプをするなど、まずはジャンプの練習から始めましょう。次は、片手で縄跳びの縄をもち、回す練習を。回すのもうまくできるようであれば、縄が下にきたときにジャンプすることを教えながら、縄跳びに挑戦してみましょう。
上手に飛ぶには、縄選びも重要で、ある程度重いものを選ぶのがポイントです。手首のコントロール力の未熟な今の時期は、軽すぎる縄では、うまく回せないのです。 取り組んだ日にシールを貼ったり、飛んだ回数を数えて記録したりすると、毎日楽しく続けられます。
2つ目のおすすめの親子運動は、かけっこです。お子さんが小さい頃は、「よーいドン!」「まてまて〜」という遊びなどを通して親子のスキンシップを図り、体を動かす楽しさを味わいましょう。4歳頃になると、「友だちより早く走れるようになりたい」といった競争心が芽生えてきます。早くなるためのポイントをおさえて練習すれば、運動への自信が育ち、運動が好きなお子さんに育っていくでしょう。
年齢別の遊び方
1~3歳頃
お子さんの後を「まてまて〜」と追いかけて「ぎゅっ」と抱きしめれば、楽しいスキンシップの時間に。「あの壁のところまで、よーいドン!」でかけっこをしたり、「ママのところまで走っておいで」と声をかけたりして、繰り返し遊んで体力をつけましょう。
4歳頃~
早く走るための基本は、腕を多く早く振ること。肘を90度に曲げて、手を大きく振るように教えましょう。また、頭から足まで体は一直線にして走ります。まずは、このポイントを意識させると、速く走れるようになります。走る前後で写真を撮ってフォームを比べて、よくなったことを伝えると、さらに意欲的に取り組めます。フォームを覚えたら、お子さんと一緒に走って競争を。おうちのかたにとっても、二の腕や太もものシェイプアップにつながります。
新型コロナウイルスの影響で家で過ごす時間が多くなり、体重が増えたというかたは約6割にものぼるというデータ※があり、今、多くのかたが運動不足解消とシェイプアップに興味をもっているようです。でも一度増えた体重を減らすのは、難しいですよね。そこで、とり入れやすいシェイプアップ法をご紹介します。
- 出典:「コロナ太り・コロナダイエット調査」(ここぶろ。)2020年
ポイント①
日常動作に運動を取り入れる
子育て中は、運動をする時間がなかなかとれないもの。そんなみなさんにおすすめしたいのは、日常動作に運動を取り入れることです。例えば椅子に座るときは、数秒かけてゆっくりと座りましょう。立つときも同じく時間をかけてゆっくり立ちます。それだけで、お尻、太ももを鍛えるスクワットの運動ができます。椅子に座る回数は1日数十回あり、その行動が運動の時間に置き換わるのです。
パソコンのモニターなどに「スクワット」などと張り紙をしておけば、忘れず習慣化しやすいでしょう。続けて複数回やるよりもラクなのに、十分効果があるのでぜひ取り入れてみましょう。
ポイント②
子どもと遊びながらシェイプアップ
ふたつ目の方法は、お子さんとの遊んでいる時間をシェイプアップに当てることです。今回ご紹介する遊びは、運転手ごっこです。
お子さんを膝に乗せて、キキーとカーブを曲がったまねをしたり、前後に揺らして止まったりすると、お子さんはバランス感覚が育ちます。おうちのかたは筋力アップにつながります。手にリング型の運動器具を持てば、お子さんは車に乗っている気分を味わえます。おうちのかたにとっては、二の腕のシェイプアップにつながります。
協賛:ミズノ株式会社