おすわり期のふれあい遊び
この時期の赤ちゃんができること
「アー」「クー」といったなん語が出始める頃です。好奇心も旺盛になり、いろんなことがわかってきます。たくさん話しかけてあげましょう。
- 監修:
菅野満喜子先生
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ぶらんぶらん
赤ちゃんにおうちのかたの指先を軽くにぎらせ、
左右に動かして。
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おせんべいやけたかな?
おなかを優しくなでながら、歌いかけましょう。
あそび方 コロコロカシャカシャあそび
- 350mlの空のペットボトルに、軽く丸めたアルミホイル、
ちぎった折り紙、ビーズなどを入れてフタを閉めて。
ボトルの中身やキャップを誤飲しないよう、フタを
ビニールテープなどでしっかり留めておきましょう。
- 赤ちゃんの前に転がします。
- 赤ちゃんが自分でペットボトル
を転がしたら、おうちのかたが
返してやりとり遊びを。
笑顔になれる遊びのツボ
入れるものを変えると見た目も音も変わり、いろいろな刺激を与えることができます。ボトルを転がす方向やスピードに変化をつけると、それを追いかけて体勢を変えるので、バリエーションをつけてあげましょう。
(菅野満喜子先生)
こんな成長を応援します
おすわりで遊べば、上半身のバランス感覚や手を使う操作系の動きのスキルが向上します。また、うつ伏せで遊ばせると、自分で上体を起こしたり、四つ這いのきっかけになったりします。上半身や全身を支える筋力がつき、ハイハイの準備ができていきます。
(前橋 明先生)
医療監修:二瓶健次先生
あそび方 おうまさんどうぞ
- おうちのかたが床に座り、ももの上に赤ちゃんを乗せます。ちゃんの前に転がします。
- 両脇をしっかり支え、「おうまさん、パッカパッカパッカ♪」とリズミカルに言い、それに合わせて脚を上下左右に揺らして。
笑顔になれる遊びのツボ
「パーカパーカパカッ」「パカッパカッパカッ」など、リズムを変えて楽しんで。遊びに慣れてきたら、赤ちゃんをおうちのかたの脚の上で立たせて遊んでも。最後は赤ちゃんの脇をしっかりと支えながら持ち上げて、「高い高ーい」。
(菅野満喜子先生)
こんな成長を応援します
バランス感覚や全身の筋力を強化します。ゆったりとしたリズムで大きく揺らしたり、ぐるっと円を描くように回したりすると空間を意識する力も育ちます。
(前橋 明先生)
医療監修:二瓶健次先生
あそび方 こちょこちょ、パクパク
- 赤ちゃんを仰向けに寝かせます。
- 「○○ちゃん、いただきまーす!」
- 赤ちゃんのおなかや腕におうちのかたの口をそっとつけて、モチモチお肌を優しくパクパク。
笑顔になれる遊びのツボ
ほっぺや足など、あっちこっちパクパクしちゃいましょう。パペットやぬいぐるみを使ってパクパク、こちょこちょすると、また違ったくすぐったさの体験に。おうちのかたとふれあう喜びとくすぐったさで、幸せ感も倍増です。
(菅野満喜子先生)
こんな成長を応援します
おうちのかたがパクパクと口を動かす優しい刺激から、赤ちゃんは外からの情報を得る感覚器を発達させ、脳にスムーズに伝達する力も身につけていきます。そして、自分の体を意識し、バランスをとったり運動したりするときに大切な感覚を育てていきます。
(前橋 明先生)
医療監修:榊原洋一先生
あそび方 赤ちゃんのおててで、こんな顔は?
- 赤ちゃんを仰向けに寝かせます。
- 赤ちゃんの手をとり、おうちのかたのほっぺに当てて。
- 「おててでバア~!」と言いながら、赤ちゃんの手を動かします。
笑顔になれる遊びのツボ
赤ちゃんの手で、おうちのかたのほっぺたをぐるぐると動かしたり、「おめめ」「あたま」などと言いながら頭や、鼻などあちこちさわらせてあげましょう。表情が変わるのが楽しくて赤ちゃんも笑顔に。最後は赤ちゃんの手で顔を隠して「いないいなーい、バア!」。
(菅野満喜子先生)
こんな成長を応援します
腕や手を動かす力が育ち、力加減も学びます。また、目で見たものとの距離感をはかる力も育ちます。自分から動かそうとするときは、赤ちゃんの動きに任せてそっと手を添えましょう。(前橋 明先生)
※赤ちゃんの手を強く、または急にひっぱったり持ち上げたりしないようにしましょう。できるだけおうちのかたの顔を近づけてあげましょう。
医療監修:榊原洋一先生
あそび方 おすわりマシーン
- 赤ちゃんをひざに載せます。
- 赤ちゃんの体をおうちのかたのおなかにつけて安定させ、脇を支えましょう。
- おうちのかたのひざや腕を、左右、上下にリズミカルに動かしましょう。
笑顔になれる遊びのツボ
赤ちゃんの好きな歌を歌いながら遊ぶと楽しいですよ。体勢が安定してきたら前後左右に少し傾けてみたり、ひざを伸ばして脚の上を滑らせてあげたり、いろいろな動きをさせてあげましょう。
(菅野満喜子先生)
こんな成長を応援します
少し不安定な状態で体を動かすことで、バランス感覚や、姿勢を維持しようとする筋力が育ちます。体を左右にひねると視界も広がり、空間を認識する力も養われます。ゆっくり、大きく動かしてあげましょう。
(前橋 明先生)
医療監修:榊原洋一先生
あそび方 ぎっこんばったん
- おうちのかたが仰向けに寝ます。
- おなかよりやや下に赤ちゃんを載せ、脇の下をしっかり支えて。
- おなかを上げたり下げたりして、赤ちゃんを上下させながら揺らしましょう。
笑顔になれる遊びのツボ
ときどきひざを開いて赤ちゃんを軽く落とすまねをしたり、左右に揺らしたり、変化をつけると楽しいでしょう。「ぎっこんばったん」とリズムよく言葉をかけてあげて。
(菅野満喜子先生)
こんな成長を応援します
体を揺らす動きがバランス感覚を育てます。バランスをとりながら筋力がついていくので、おすわりの姿勢にも慣れていきます。楽しい魚器が繰り返されると、リズム感もついていきます。
(前橋 明先生)
医療監修:榊原洋一先生
あそび方 とんとんとん
- 段ボール箱の前に、おうちのかたが赤ちゃんを支えるようにして座ります。
- 箱の上をおうちのかたの指でトントン。
- 赤ちゃんの名前を、リズムをつけて呼びながら楽しみましょう。
笑顔になれる遊びのツボ
とんとととん、とととんとん、など、リズムにバリエーションをつけて。箱の上に音の出るおもちゃやお気に入りのぬいぐるみを載せたり、積み木などを使ってトントン叩いたりしてもいいですね。
(菅野満喜子先生)
こんな成長を応援します
あそびに慣れてくると自分で叩こうとするかもしれません。体を動かしてみようという好奇心を引き出すあそびや語りかけをたくさんしてあげましょう。楽しそうな口調で「じょうずねー」とほめながら行うことが大切です。
(前橋 明先生)
医療監修:榊原洋一先生
ふれあい遊びのポイント
ふれあい遊びをする際の注意点
- おうちのかたとご一緒に、または目の届く範囲で遊びましょう。
- ひもや金具のついていない、サイズに合った動きやすい服装で遊びましょう。
- 周囲を片付け、足元などに硬いものがないかなど、安全な環境で遊ばせましょう。
- 赤ちゃんの体調や様子を見ながら無理のないように行ってください。
- 体を動かすときは、しっかりと支えてあげるようにしましょう。
- 赤ちゃんを抱いて動かすときは、腕だけでなくおうちのかたの体ごと動かすようにしましょう。
- 遊びが終わったら、おもちゃなどは放置したままにせずに片付けてください。
遊ぶときのオムツのポイント
- 遊びのときのオムツはできるだけ動きをさまたげない、股ぐりが大きくスッキリした形の
ものを選びましょう。
- 遊び始める前にオムツがおしっこで重くなっていないかチェックしましょう。
- オムツがえのときに赤ちゃんが泣いているのは、早く新しいオムツにして気持ちよくなりたいと
いうサインのこともあるので、その場合はまずは手早くかえてあげましょう。
より楽しく遊ぶために
- 赤ちゃんの目を見て、語りかけるようにふれあいましょう。
- 声のトーンは赤ちゃんの反応を見ながら変えるのがポイントです。
- 「やらなくては」という気持ちではなく、おうちのかたもゆったりとした気持ちのときに
触れ合いましょう。