ねんね期のふれあい遊び
この時期の赤ちゃんができること
赤ちゃんの目はまだ焦点が定まらないころ。おうちのかたの顔がよく見えるのは、ママがおっぱいをあげているときの赤ちゃんとの距離と考えるとよいでしょう。
おうちのかたからの働きかけが、赤ちゃんの感覚を育てます。
- 監修:
菅野満喜子先生
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プルプルフー
唇をふるわせたり、そっと息を吹きかけて。
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あんよでたかいたかい
赤ちゃんの足首を持って両足を、くっつけたり、離したり。
あそび方 こっちよ、こっちよ
- 赤ちゃんをうつ伏せに寝かせます。
※首がすわるまでは仰向けで。
- 目の前にガラガラなど音の出るおもちゃを差し出し
「○○ちゃーん、カランコロン♪」と言って鳴らしましょう。
- 赤ちゃんが興味をもったら右、
左、上などおもちゃの位置を
ゆっくりと変えると顔を動か
して追います。
笑顔になれる遊びのツボ
「カランコロン」など同じ言葉を繰り返すと、この言葉が聞こえたらこのあそびだなと期待ができるようになります。最後は、おもちゃを背中に隠して「いないいなーい」、「ばあ」でパッと赤ちゃんの目の前に出して。
(菅野満喜子先生)
こんな成長を応援します
音の刺激に誘われて、知覚の発達や筋力づくりを促します。首がすわったら、うつ伏せの姿勢で視界の広がりを体験させてあげて。赤ちゃんが起こしていた頭を床につけたら疲れたサイン。仰向けに寝かせてあげましょう。
(前橋 明先生)
※授乳直後は吐いてしまうことがあるので避けましょう。
※大きな段差のない所で行いましょう。
医療監修:二瓶健次先生
あそび方 ギュッギュッあそび
- 赤ちゃんにおうちのかたの親指をつかんでもらいます。
- おうちのかたは赤ちゃんの手全体を包み込むように握って。
- 「♪おててをギュッギュッ♪」と言いながら軽いリズムをつけて赤ちゃんの手を握る力を優しくゆるめたり締めたり。
笑顔になれる遊びのツボ
おうちのかたの手から赤ちゃんの手にギュッと愛情が伝わります。また、足でも同じように遊べます。そっと小さく手を広げたり、持ち上げたりしながら「広がるよー」「高いねー」と声をかけても。
(菅野満喜子先生)
こんな成長を応援します
手に伝わる刺激から、手の感覚や自分の手だという意識が育ちます。それぞれの指先や、手全体を握って遊ぶと、さらに幅広い刺激を与えることができます。
(前橋 明先生)
医療監修:榊原洋一先生
あそび方 てくてくおさんぽ
- 赤ちゃんを仰向けに寝かせます。
- 2本の指を交互に、赤ちゃんの体の上を歩くように動かしましょう。
- 「てくてく」「てとてと」と語りかけながらゆっくりリズムをつけましょう。
笑顔になれる遊びのツボ
赤ちゃんの手や足にたどり着いたらギュッと握ったり。ときどきほっぺたも、てくてくと歩くように動かしたり、ツンツンしたりしても楽しめます。「あっちに行こうかなー、こっちかな?」などと、語りかけてあげましょう。
(菅野満喜子先生)
こんな成長を応援します
全身への刺激で、自分の体に対する意識が育ちます。胸やお腹はふだん刺激を受けることが少ないので、たくさんふれてあげましょう。
(前橋 明先生)
医療監修:榊原洋一先生
あそび方 動物の鳴き声
- 赤ちゃんを抱っこして顔を近づけましょう。
- 「ワンさん、ワンワン」「ネコさん、ニャーニャー」など、
身近な動物の鳴き声をまねして聞かせてあげましょう。
笑顔になれる遊びのツボ
声の変化は赤ちゃんにとって新しい刺激になります。声色を使ったり抑揚をつけたり、童謡などのメロディーにのせて鳴き声で歌ってあげたりすると喜びます。赤ちゃんの背中を軽くたたいたり、優しく揺らしたりしながら遊んでもいいですね。
(菅野満喜子先生)
こんな成長を応援します
抱っこで視野が高くなるだけでも赤ちゃんの気分は変わり、空間を認識する力が育ちます。語りかけながら抱いたままゆっくり体を寝かせたり起こしたり体勢を変えてもいいでしょう。
(前橋 明先生)
医療監修:榊原洋一先生
あそび方 ひざカクカク抱っこ
- 赤ちゃんをしっかり抱っこします。
- 赤ちゃんの名前を一文字ずつ言い、それに合わせてひざを少しずつ曲げていきます。
- 低くなったら「は~い」と言いながら、ゆっくりとひざを伸ばして元の高さに戻りましょう。
笑顔になれる遊びのツボ
目線が変わるように段階をつけてひざを曲げて。縦に揺れるカクカク抱っこのあとに、「ゆら~」と横に揺れても楽しめます。自分の名前を呼ばれる喜びや「は~い」というお返事の楽しさを感じさせてあげましょう。
(菅野満喜子先生)
こんな成長を応援します
高さが変わると見通しのきく範囲が広がります。そして、空間を把握する力、自分と物の位置関係を認知する力が育っていきます。高さを感じる動きはふだんの生活にあまりないので、あそびの中で十分に楽しませてあげましょう。
(前橋 明先生)
医療監修:榊原洋一先生
あそび方 あちこちツンツン
- 赤ちゃんの顔を軽くツンツンとつつきます。
- 「○○ちゃんのおはなをツンツン」などと言いながら、ゆっくりとリズミカルにさわります。
- 最後は「○○ちゃん、かわいい~」と、赤ちゃんのほっぺをおうちのかたの両手で包み込んで。
笑顔になれる遊びのツボ
「○○ちゃんのおみみ(おてて、おなか)をツンツン」など、目に入らないよう注意しながら体のいろいろな場所をツンツン。ときどき「ふわふわねー」と両手で包みながらなでるなど、ふれかたにバリエーションをつけても。おうちのかたが楽しそうに、リズミカルに語りかけることで、喜びが増します。
(菅野満喜子先生)
こんな成長を応援します
指でふれられることで体の部位を意識するようになり自分の体を認識する力がついていきます。顔だけでなく肩やおなか、手足などもツンツンとしてあげるといいでしょう。
(前橋 明先生)
医療監修:榊原洋一先生
ふれあい遊びのポイント
ふれあい遊びをする際の注意点
- おうちのかたとご一緒に、または目の届く範囲で遊びましょう。
- ひもや金具のついていない、サイズに合った動きやすい服装で遊びましょう。
- 周囲を片付け、足元などに硬いものがないかなど、安全な環境で遊ばせましょう。
- 赤ちゃんの体調や様子を見ながら無理のないように行ってください。
- 体を動かすときは、しっかりと支えてあげるようにしましょう。
- 赤ちゃんを抱いて動かすときは、腕だけでなくおうちのかたの体ごと動かすようにしましょう。
- 遊びが終わったら、おもちゃなどは放置したままにせずに片付けてください。
遊ぶときのオムツのポイント
- 遊びのときのオムツはできるだけ動きをさまたげない、股ぐりが大きくスッキリした形の
ものを選びましょう。
- 遊び始める前にオムツがおしっこで重くなっていないかチェックしましょう。
- オムツがえのときに赤ちゃんが泣いているのは、早く新しいオムツにして気持ちよくなりたいと
いうサインのこともあるので、その場合はまずは手早くかえてあげましょう。
より楽しく遊ぶために
- 赤ちゃんの目を見て、語りかけるようにふれあいましょう。
- 声のトーンは赤ちゃんの反応を見ながら変えるのがポイントです。
- 「やらなくては」という気持ちではなく、おうちのかたもゆったりとした気持ちのときに
触れ合いましょう。